能金剛流 工藤 寛〜思いの露〜

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zoom RSS 安福建雄師ご逝去

<<   作成日時 : 2017/08/08 18:29   >>

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私の大鼓の師である高安流大鼓方人間国宝、安福建雄先生が、
先月78歳で亡くなられました。


葬儀告別式に参列。最期のお別れをしましたが、余りに衰弱された
変わり果てたご様子に胸が詰まりました。

肺癌ということで、亡くなられるまでの苦しさ、辛さが思いやられ
いたたまれない思いでした。

祭壇に飾られたご遺影はにっこりと微笑まれ、生前の師を彷彿とさせる
明るい表情だったのですが、それはそれでまた、胸にこみ上げるものが…

先生には15年間大鼓のお稽古に通わせて頂きましたが、私は怠け者で
後半はお休みすることも多く、実質はどうなのでしょう。
もっともっと真面目にお稽古に伺えば良かったと、、、
後悔先に立たず。

今も、車での順天堂医院の行き帰りに、市ヶ谷のお稽古場のあった
ビルの下を通る度にそう思います。

そんな私でも、生前、たまに楽屋でお会いすると、ご挨拶する度毎に、
「近頃体調はどうなんだい、工藤君」と言葉をかけて下さるのでした。

「乱」「石橋」「道成寺」「隅田川」…大事な曲は、
どれも大鼓は、建雄先生でした。

画像

(「道成寺」披きの際の、先生と私 後シテ)

建雄先生の気迫溢れる豪快な大鼓の打音、掛け声に、舞台上でどれだけ
鼓舞されたことか。
葬儀で、観世宗家も弔辞の中でそう述べていらっしゃいましたが、
確かにそうなのでした。

個人的にも、楽屋で、稽古場で、飲み屋で、たくさんの励ましの言葉を
かけて頂きました。

ことに東京で流勢芳しくない金剛流を案じるお気持ちを感じること、
多々あったものです。
そんなわけで、勉強の機会も少ない金剛流にあって、
私が、お素人を交えた勉強会を立ち上げた際は、ご多忙の身で、真夏の
猛暑の中、一日中その勉強会に立ち合い、指導監督して下さり、
後席では、屈託なく参加の皆さんと言葉を交わし、
金剛流友に安福建雄師ファンが一挙に増えたなんてこともありました。

私はシテ方なのに、大鼓の安福建雄先生に最も多くのことを教わった
ように感じるのは、不思議でもあり、納得でもあり、
それだけに感謝の気持ち大なるものがあります。

愚かにも、亡くなられるなど想像もしなかった先生が亡くなられて、
今も、まるで実感が湧きません。

少しの時を置き、心からなる感謝の気持ちで投稿した次第です。

画像


(撮影 全て前島吉裕氏)

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私も安福先生が急逝されて、驚いてます。大学生の頃、住駒昭弘師に小鼓と囃子謠を師事して程なく安福建雄先生に手紙で入門のお願いを許可された事が昨日のように思い出されます。当時、四谷須賀町の松平邸舞台が稽古場で毎回楽しみでした。
暫くして市ヶ谷左門町に稽古場が移り、東京藝大の学生だった大倉栄太郎くんや歌舞伎囃子の安部久恵さん(望月太左衛女史)も安福先生に稽古をつけて戴いておりました‼ 大倉三忠家の長男と望月流の女流囃子方に付ける稽古は玄人扱いで厳しいものでしたね❗

余談ですけど、安福先生は藝大の教官をされていた頃で、大倉流の栄太郎くんは高安流専攻学生で、授業以外にも先生の稽古場にみえてました。住駒先生も藝大の教官をされていて、シテ方喜多流の大島衣恵さんと狩野敬子さんが幸流専攻の学生で、やはり授業以外に住駒先生の新宿の稽古場で稽古を付けて戴いてましたね❗大島さんは卒業してからはシテ方の能楽師になられましたが、狩野さんは大蔵流山本家に嫁がれてしまいましたが…。
藝大の能楽専攻は流派が決まっているので、下懸りのシテ方子女は囃子方を専攻するそうです。ワキ方も下懸り宝生流しか無いので、福王流の福王和幸さんはシテ方観世流を専攻されたらしいですね。江戸時代の座付から詞章も似通ってるとか…⁉
もひとつ、学生の頃の私は安福先生にくっついてたのですが、先生は鰻が好物で市ヶ谷の稽古帰りによく宮川へ寄られてましたね。あと、相撲観戦もお好きで、新年会は相撲見物してから乾杯です、でした。
豪太
2018/08/24 23:16

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